世界中の国旗の中で鍵が描かれているものが2つだけあります。
ひとつはジブラルタルという国です。この国はイギリスの海外領土です。旗には白地に赤で城が書かれており、城の下には棒鍵タイプの鍵が描かれています。お白はジブラルタルの要塞を表しています。そして鍵は要塞の重要性というものを象徴しています。
もう一カ国鍵が描かれているものがあります。世界一小さな国として知られているバチカン市国です。バチカン市国は元首がローマ法王です。そして近衛兵としてスイス兵が駐留しています。法王を表す冠と交差する金と銀の鍵が描かれた国旗です。この金と銀の2つの鍵というのは天界と俗界の支配を表しています。キリストの十二弟子であるペテロがイエスの代理人であることを象徴しているものだといわれています。
宗教画のなかにもこのことを表して鍵が登場するものがあります。「キリストからペテロへの鍵の引き渡し」といい宗教があります。イエス・キリストがペテロに鍵を渡している絵画ですが、この鍵は天国の鍵を象徴しています。つなぐ力と解く力の全権を譲渡しているという意味だそうです。
ヨーロッパ文化圏では少なくともこのように紋章などに描かれる鍵というのは委譲を表していて、「信仰」「教会」「誠実」といったものの象徴となっています。バチカン市国のようにクロスした鍵は大抵ペテロを象徴してるということです。
余談ですが私も鍵交換と鍵開けを先日鍵屋に頼むという出来事がありました。
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